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150424 IMF敗戦を経て、韓国はいまーーはじめての「敗戦」体験 2-2 

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150424 日本なくして韓国なし

IMF敗戦を経て、韓国はいまーーー

◇ はじめての「敗戦」体験
 2-2

このままでは韓国は崩壊するのではないかーーー。
そんなムードがだんだんと広がるなか、韓国の一人当たりの国民所得がようやく1万ドルの大台に乗った。
そのお祝い気分もつかの間、いきなり外貨危機の襲来。
この一発の直撃で、あの豊かな生活がもろくも崩れ去ってしまったのである。
韓国経済の脆弱な基盤を疑う国民はもはやいなかった。


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すでに内部に敗因のあることを感じはじめていた。
だから、多くの韓国人が97年末の経済崩壊を、起きるべくして起きたもの、韓国経済の敗北を告知するものと受け止めたのである。


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1999年の半ばころに韓国政府は、「すでに危機を脱した」と宣言しているが、国民はそれを冷めた顔で聞き流すだけだ。
まったくリアリティを感じないからである。


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たしかに輸出は伸張し、経済成長率も右肩上がりを示すようになった。
株価も上向きである。
底から上へと向かいはじめているとはいえる。
しかしながら、けっしてかつての経済力を回復したわけではない。
生活が楽になったわけではない。
それどころか、むしろかつてよりも悪くなったとさえいえる。
多方面での危機がいっそう深まってきているからだ。


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外貨危機は去ったというものの、海外からの借款は増え続ける一方で、97年末に73兆ウォンだったものが、2002年には160兆ウォンに達するだろうと韓国国立銀行では観測している。
また97年末の国家債務は92兆ウォンだが、99年にはそれが215兆ウォンと2倍以上に膨れ上がっている。


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民間の負債高もウナギ上りに上昇した。
五大財閥が抱える負債は97年末から99年末までのあいだに、実に302パーセントも増大し、もはや自力で立ち直ることはほとんど不可能な状態に陥っている。
97〜99年の上場545社の給料は12パーセント減り、6人に1人の割合で17万人が退職させられている。
そのうち半数を五大企業が占め、三星だけで3万4千名がリストラの犠牲になっている。


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呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋


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150422 IMF敗戦を経て、韓国はいまーーはじめての「敗戦」体験 1-2 

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150422 日本なくして韓国なし

IMF敗戦を経て、韓国はいま
ーーー

◇ はじめての「敗戦」体験 1-2

韓国では「IMFショック」の大きさを、「この100年間の歴史に起きた3度目の亡国体験」と表現することが一般化している。
1度目は1910年の日韓併合であり、国家そのものが消失した。
2度目は1950年の朝鮮戦争であり、国土の大半が焦土と化した。
そして3度目がIMFの管理下に経済が置かれるにいたった世紀末の事態なのである。


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ただ、3度目の亡国体験がそれまでの体験と異なるのは、大部分の韓国人が明らかな「敗戦」を自覚したということである。
日韓併合も朝鮮戦争も、自ら好んで戦った結果そうなったわけではなかったから、韓国はあくまで「横暴な権力の被害者」だと考えられた。


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しかし今度ばかりはそうはいえない。
初期には「国際金融勢力の被害者」という主張もいくらか見られたが、全国的に大きく響きわたった声は、「自ら戦った経済戦争で敗れた」というトーンのものだった。
なかなか自らの非や負けを認めたがらない韓国人としては異例のことといってよい。


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しかしIMF管理下以前からその兆候はあった。
漢江に架かる橋が突然に崩壊したのである。
そこで急遽ソウル中の橋を調べたところ、経済成長時代に架けた橋の大部分が危険状態にあることがわかった。
これでソウル市長の首が一気に飛んだ。
調査はさらに全国の橋にまでおよんだが、これまた多くが危険状態を示していた。
それから間もなく、江南地域の一流デパートのビルが崩壊し、多数の死傷者を出す大惨事となった。



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漢江ハンガンの奇跡、アジアの昇竜といわれ、またそう自画自賛してきた輝かしい経済成長。
間もなく日本を追い抜くんだという、高邁な理想を持って拡大を続けてきた生産と消費。
その結果、こんなに豊かな街が、こんなに豊かな生活が実現した。


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そんな気持ちに酔いしれていた矢先に、街がガラガラと音をたてて崩れはじめたのである。一つ、また一つと。
常軌を逸した手抜き、常識では考えられないずさんさ。
その背景に浮かびあがってくるのは、目をそむけたくなるほどの醜い利権争い、腐敗の構造。
そんなことが、このあいだに平然と行なわれてきた。
そんなことが常態となってきた。


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呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋



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150417 言葉を失った韓国人 

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150417 言葉を失った韓国人

「80パーセント以上の語彙を失った」

戦後の韓国で漢字が廃止されたことによって引き起こされた弊害のなかでも、もっとも大きなものは、日常的にあまり使われない漢語、しかし非常に重要な語彙が、事実上一般の韓国人のあいだからしだいに失われていったことである。
とくに高い精神性と抽象的な事物に関する語彙の大部分が、多くの人々にとって縁遠いものとなっていった。


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たとえば「日帝問題」となると、韓国人はインテリだろうと庶民だろしときまって感情論となり、世界的な水準から歴史をみつめた冷静な議論になることがまずない。
それは通常、反日教育や固陋ころうな小中華主義のせいだとされてきた。
しかし、そればかりではない。
そもそも現代韓国は、漢字を廃止したため、世界を論ずるにふさわしい抽象度をもって議論を展開するための言語的なベースが、ほとんど崩壊状態にあるのである。


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韓国がそうした悲惨な状況に陥っていることを率直に認める韓国人もけっして少なくない。
たとえば、東方研究会会長の金膺顯キムウンヒョン氏は次のようにいう。
「・・・・・・戦後国粋主義者たちによって漢字が学校教育から疎外された結果、意味もわからないままに言葉を使い、80パーセント以上の語彙を失い、現在では世界最低の読書率を記録するにいたってしまった。一朝のうちに国民全体が読み書きのできない最低の状態に陥ったことを痛歎つうたんしないではいられない」(『ハングル+漢字文化』1999年8月創刊号)


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80パーセント以上失われたという語彙の大部分が、日常的にはあまり使われないものだ。
しかし世界を論じたり高度な思考を展開したりするにはなくてはならない概念語、抽象語、専門語など「漢語高級語彙」の一群なのである。
どれほど思考の広がりや奥行きが阻害されているかがわかろうというものだ。
そのため、一般に知的な関心は低く、国民一人あたり年間平均読書量も世界一低いといわれるような惨憺たる知的荒廃が生み出されている。
「国民全体が読み書きのできない最低の状態に陥った」というのは、けっして大げさな表現だとばかりはいえないのである。


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呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋


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150415 日本の訓読み方式を検討すべきだ 4-4 

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150415 日本の訓読み方式を検討すべきだ 4-4

それに対して日本では、「防」には音読みの「ボウ」と訓読みの「ふせぐ」の二とおりの読み方がある。
これによって「防ぐ」という表記を頻繁に読んだり書いたりすることになるから、「防」と「ふせぐ」は自然に意識のなかでしっかりと結びついて一体化していく。
韓国の場合は「防ぐ」という表記はありえない。
文中では「ふせぐ」はハングルでしか登場せず、「防」は通常「防衛」や「水防」などの熟語としてしか登場しない。
そのため、どこまでいっても「防」と「ふせぐ」は別々の言葉でありつづけ、一体化することはない。
外国語と同じように反復学習を積み重ねながら記憶し、「防」のついた熟語に接するたびに意味を頭に浮かべる体験を繰り返しながら身につけていくしかないのである。


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また、訓読みがあれば「素粒子」などの難しい専門用語も「もとになるつぶ」と読めることから具体的なイメージが湧き、じつに覚えやすくなる。
「利潤」にしても「利で潤う」とすぐに覚えられる。
このように数多くの専門用語が広く国民一般に向けて開かれた言葉となっているのも、訓読みのある日本語の大きな利点である。
韓国語ではそうはいかないから、専門用語はどうしても専門家の世界に閉じ込められたものとなりがちである。


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繰り返しになるが、私は漢字復活を大いに歓迎するものである。
しかし右に述べたような弊害の解消をも含め、韓国は漢字復活をいい機会として、日本の訓読み方式をぜひとも検討すべきと思っている。
じつはそこに、過去から将来にわたっての韓国人の知のあり方にかかわる、根本的な問題が伏在しているのである。


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呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋




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150413 日本の訓読み方式を検討すべきだ 3-4 

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150413 日本の訓読み方式を検討すべきだ 3-4

私は、韓国における漢字復活を大いに歓迎する。
しかし、漢字復活論者に対しては、先に述べた民族主義以外にも大きな不満がある。
その最大のものは、彼らのだれもが日本語にある「訓読み」に注目しようとしないところにある。先の「至高」「賢人」「水防」という漢字語の意味を日本人が比較的簡単に理解できるのは、使われている漢字がやさしいものだから、ということだけではない。
「高みに至る」「賢い人」「水を防ぐ」というように、訓読みすることで即座に大枠の意味をつかめるからである。


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しかし韓国の場合、「水」と「防」の漢字を知っていれば「水防」という漢字語の意味が、日本人のように目で見てすぐに見当がつくかというと、なかなかそうはいかない。
なぜかというと、韓国の漢字教育では「防はフセグのボウ」というように意味を覚えさせるからである。
これは、英語の”defense”は「ディフェンス」と発音し「ふせぐ」という意味だと教えるのとほとんど同じことである。


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受験生の時期、英語の単語帳と首っ引きで必要な単語の発音を覚え、同時に意味を覚えていった体験を思い出していただきたい。
韓国の漢字学習ではそれと同じことをやるのである。
したがって外国語と同じように、「意味を忘れる」「意味がすぐに出てこない」ということがどうしても避けられない。


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呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋


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150405 日本の訓読み方式を検討すべきだ 2-4 

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150405 日本の訓読み方式を検討すべきだ 2-4

まさしく、そのとおりなのである。
これらは、たんに韓国人がうっかりしていたという軽い話ですむ問題ではない。
漢字語が広く深く一般に浸透していくと、漢字語に圧倒されて固有語が死語となってしまうことが少なくない、という実態につながっているのである。
日本では山を音読みで「サン」、訓読みで「やま」と読むから、固有語の「やま」が死語となることはない。


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しかし韓国では山は「サン」という漢字語に圧倒されて、かつては固有語で山を表わす「メ」という言葉があったが、いまではまったく使われなくなってしまった。
「メ」という言葉は漢字語の「山」と単純にイコールの言葉ではなく、もう少し別の意味にもかかわる言葉だったらしい。
おそらく「メ」は、古い時代からの韓国独自の「山」のイメージの広がりをもっていたのだと思う。
そうした固有語独自のニュアンスも、訓読みがないために失われてしまう可能性がきわめて高い。


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それでもまだ、海は「へ」という漢字語に対して「パダ」の固有語が残っている。
天は「チョン」の漢字語に「ハヌル」の固有語がある。
しかし「山」のように、基本語彙ですら固有語を失った言葉はたくさんあるのである。
いまでは圧倒的に「ケーラン」のほうが使われていて、「タルギャル」はあまり使われていない。
漢字復活となれば、いよいよ「ケーラン」のほうが強くなり、「タルギャル」は消えていくことになるかもしれない。


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余談になるが、そういうわけで、日本人も必要以上に欧米語を多用すべきではないと思う。
欧米移入のカタカナ語には訓読みがないのだから、そればかり使っていると圧倒されて古くからの日本語が死ぬ可能性がないとはけっしていえないからだ。


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呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋


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