日常非日常

                                        since'11/02/20

150331 日本の訓読み方式を検討すべきだ 1-4 

DSC_1304
150331 日本の訓読み方式を検討すべきだ 1-4

しかし、漢字復活にもまったく問題がないわけではない。
10年ほど前のことだが、日本人を交えて数人の韓国人と話していたときのことである。
一人の韓国人がふと不思議そうにいった。
「なぜ韓国語には『ケーラン』と『タルギャル』と二つの名前があるのだろう」


DSC_1307
ニワトリの卵の韓国語なのだが、私も「そういわれれば不思議だなあ」と思った。
すると、その日本人は「『ケーラン』は漢字語で『タルギャル』は固有語でしょう」という。
「ああそうか。そういえばたぶんそうなんだな」と、そこにいた韓国人のだれもがはじめて気づかされたのだった。


DSC_1311
つい最近も同じようなことがあった。
ある日本人の編集者が打ち合わせに私のマンションに訪ねてきて、帰ろうとしたときに急に雨が降り出した。
私は傘を貸してあげようと思い、無意識に韓国語混じりの日本語で「ビニルウサンがありますので持っていってください」といった。
その日本人は何のことかわからず「え?」と聞き返したのだが、私は再び「ビニルウサン」といってしまった。


DSC_1314
すると、その日本人は「ああ、ビニールの傘ですね。いま『ウサン』といってましたが、傘のことを韓国語で『ウサン』というのですか」というのである。
「そうですが、なぜわかったんですか」と聞くと、「雨が降っているし、雨傘を音読みすれば『ウサン』になりますから、韓国語でも同じ発音なのかと思ったのです」という。


DSC_1315



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋





trackback: -- | comment: 0 | edit

150328 世界一読書率の低い国民 3-3 

DSC_1296
150328 世界一読書率の低い国民 3-3

最近、漢字復活論者たちの論考をよく目にするようになって、彼らが韓国ではもっとも良質の教養と見識を身につけた理性的な知識人たちであることがよくわかった。
こういう人たちも韓国でしっかり生きていたことを知ったのは、私には大きな救いだった。
一部には自民族優越主義があるのだが、ハングル民族主義者のようにファナティックなものではない。


DSC_1298
しかし、彼らがいっているように、韓国人はハングル専用のおかげで「世界一読書率の低い国民」となってしまっている。
そしてそのことは、韓国人の知的レベルの低下をもたらしている。
韓国人は教育熱心で知的レベルの高い人たちだといわれることがよくあるが、それはまったくあたっていない。
私は日本に来てからも韓国で出版される書物や雑誌の文章をことあるごとに読んできているが、そのほとんどが「地に足がついていない」ものばかりだというしかない。
それらの典型は、叙述は現実から遊離して具体性に乏しく、主張はあきらかに何かの共同幻想に酔っていることを感じさせる、といったものだ。


DSC_1299
また私の世代以降のハングル世代の者たちと話していると、上の世代のほうによりいっそう高い教養と深い見識の持ち主がいると感じざるをえない。
そして、日本人と話していればいるほど、韓国人のものの考え方がいかに単純かつ浅いものかと思い知らされる。
とくに若者であるほどそうなのだ。


DSC_1301
テレビ番組の多くは日本の真似で、日本で売れ筋のものはすぐにそのまま横流しのようにとり入れる。
独自に番組を創作する力が育っていないのだ。
戦後韓国の知的荒廃は、消費社会化の波とともにいっそう拍車がかかっている。
戦後韓国が歩んできた漢字廃止・ハングル専用の歴史は、そのこととまったく無縁ではない。
私は日本を知り、日本語を知り、日本語の漢字の受け入れ方を知って、そのことをはっきり確認できたように思う。


DSC_1302



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋




trackback: -- | comment: 0 | edit

150326 世界一読書率の低い国民 2-3 

DSC_1281
150326 世界一読書率の低い国民 2-3

こうして、ややこしい概念語を理解していく体験は非常に重要なことである。
最近の日本では、難しい漢字の概念語をなるべく使わずに、できるだけやさしいいい方に変えていこうとする傾向が強いが、それはぜひともやめていただきたい。
そんなことを続けていれば、韓国のように、じつに貧弱な概念の持ち合わせしかない者たちが大量に輩出することになってしまうことはあきらかだ。


DSC_1285
先にも述べたように、韓国語の語彙の約70パーセントが漢字語である。
この膨大な漢字語をいちいち固有語でいい換えたり、新しい言葉をつくったりして定着させていくことは、事実上不可能である。
そのため、書き言葉としては右の例に挙げたような言葉でもかなり頻繁に使われることになる。


DSC_1286
するとどういうことになるかというと、新聞や雑誌や書物のなかに、意味不明の言葉がたくさん出てくることになる。
ハングル専用世代はしかたなくそこを読み飛ばす。
そのため、じつにいいかげんな読み方しかできていないのが実情である。


DSC_1288
当然ながら、韓国にいた時分の私もそうしていた。
恐ろしいのは、意味不明の言葉を読み飛ばすことが習慣となること、そして自分の知らない漢字語がちょくちょく出てくるような書物や雑誌を読まなくなってしまうことである。
たとえば、政治・経済を専攻しなかった者には、時事評論雑誌などを読むのはとてもつらいことになる。


DSC_1289
私は韓国の大学では臨床病理学を専攻していたから、まずそうした雑誌には食指が動かなかった。そうなるとこれもまた当然ながら、ジャーナリズムのほうも読者に合わせて語彙を選択するようになり、その悪循環かから、概念語や専門語にきわめて乏しいまことに通俗的な文章ばかりが社会に蔓延していくのである。

DSC_1295



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋



trackback: -- | comment: 0 | edit

150323 世界一読書率の低い国民 1-3 

DSC_1269
150323 世界一読書率の低い国民 1-3

自民族優越主義的な主張は論外として、漢字復活論者とハングル専用論者に共通しているのは、言語伝達の機能的な側面の利便さの議論に終始していることである。
残念ながら、いまだ思考や発想のあり方にまでつっこんだ本格的な議論がなされるにはいたっていない。


DSC_1271
私の考えでは、漢字排斥がもたらした最大の弊害は、韓国語では日本語と同じように概念語や専門用語の大部分が漢字語であるのに、漢字の知識(および漢字映像の助け)に拠ってそれらの言葉を駆使することができなくなったところにある。
そのため韓国人は、抽象度の高い思考を苦手とするようになってしまった、というのが私の考えである。


DSC_1272
たとえば、漢字を知らないハングル専用世代の者がある文章を読んでいて「しこうのそんざい」という言葉にぶつかったとすると、大部分の者が何のことかわからない。
「そんざい」はわかるけども「しこう」がわからない。
同様に、「けんじんにまなぶ」とあれば、「まなぶ」はわかるけれども「けんじん」がわからない。
同様に、「すいぼうたいさく」とあれば、「たいさく」はわかるが「すいぼう」がわからない。


DSC_1273
なぜそうなるかというと、「そんざい(存在)」「まなぶ(学ぶ)」「たいさく(対策)」は一般に使われる言葉だからわかるが、「しこう(至高)」「けんじん(賢人(」「すいぼう(水防)」となると、日常的にはまず使われない言葉であるため、とくに知識として学ばないかぎり知ることがないからである。

DSC_1274
これらはみな日本では漢字で書かれるから、初歩的な漢字の知識があれば、いちいち言葉の意味を教えられなくてもおよその意味をつかんで文章を読み進めていくことができる。
そして、そうしているうちに自然に正確な概念としての意味をつかんでいく。


DSC_1275



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋





trackback: -- | comment: 0 | edit

150322 言文一致の強化がもたらしたもの 

PB181360
ソウル大学国語学部の宋基中ソンキジュン教授は、韓国、国家、社会、義務など基本的な漢字語500について、ソウル大学国文科1年生を対象に読みのテストをしている。

PB181363
その結果は、最もできた者でも470〜480、できなかった者で100程度、平均では350〜370だったという。
ようするに、韓国の一流大学で国語学を専攻する学年ですら、読める漢字語はだいたい基本語のなかの三百数十語にすぎないということである(『朝鮮日報』1999年2月10日付)。
こうした現状について、宋教授は次のようにいっている。


PB181364
「1970年代以前に発行された人文・社会科学の大部分の専門書は、国漢混用で書かれている。
高校までの12年間、大学までの16年間の教育を受けて社会に出る人々の大部分は、一般教養紙の記事や題目を読めない。こんなことは、世界のどの国にありえるだろうか。ましてや、博士論文を書く大学院生が、20年前に出された指導教授の論文を、漢字のせいで理解できないとは」


PB181369
ソウル大学図書館には、古い時代からのものを含めて約63万冊の蔵書がある。
呉之湖氏によれば、1970年の読書週間のときの調査で、全学生のうち図書館を利用するものは2パーセントで、そのうち蔵書を利用するものが2パーセントという、驚くべき数字が出ている。
この数字はいまもほとんど変化がないようだ。
彼らは勉強をしたくないのではなく、漢字時代の文献が読めないのである。


PB181373



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋





trackback: -- | comment: 0 | edit

150316 ハングル漬けが韓国をダメにした ・・・ 

PB181356

150316 ハングル漬けが韓国をダメにした ・・・

ある日突然、漢字が廃止された

1966、67年、私が小学校4、5年のときには、教科書には初等教育で覚える簡単な漢字語が入っていた。
5年生の秋になると、教師から「これからは漢字を勉強しなくてもよろしい」といいわたされ、教室中が私たちの歓声でどよめいたのをよく覚えている。
そして中学に入り、1970年の春からはすべての教科書から漢字が消えていった。


PB181357
以後、新聞が一部漢字を残したことを例外に、生活の周囲から漢字がなくなり、小学校5年までに覚えたわずかな漢字も、しだいに記憶から消え去っていった。
こうして現在、漢字教育を受けることなくハングルだけで育った者たちが韓国人口の大半を占めるにいたっている。


PB181358
韓国語の語彙は、日本語以上に漢字語の影響が強く、一般の文書で使われている語彙の約70パーセントが漢字語で、公文書となると90パーセント以上が漢字語だといわれる。
その状態で漢字を廃止し、すべてハングルで書くとなるとどうなるか。


PB181359



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋



trackback: -- | comment: 0 | edit

150314 ハングル漬けが韓国をダメにした ・・ 

P1020228
ハングル漬けが韓国をダメにした ・・

国民の70パーセントが漢字復活に反対 2-2

韓国の国字のハングルは、1443年に李氏朝鮮の第四代王の発議でつくられた、純粋な表音文字である。
しかし、漢字を重んじる高級官僚や知識人たちは、これを真字ではないとして排斥し、以後四百数十年のあいだほとんど使われることがないまま過ぎてしまった。
ようやく一部の小説などに少しずつ使われるようになったのは、李朝末期のころである。


P1020230
漢字ハングル混じり文が本格的に用いられたのは、福沢諭吉の発案で、日本で鋳造したハングル活字を用いた李朝の「官報」の役割をも果していた新聞『漢城周報』(明治19年/1886)が最初である。
そして、日本の手で学校制度が敷かれてから、一般の人々のあいだにまで広く普及したのである。
漢字復活は、ある意味では韓国が、この時点へいったん立ち返ることでもあるといえるだろう。


P1020231
韓国の漢字廃止は、1948年に大韓民国が成立し、公用文はすべてハングルで書くべしとの法律が制定されたのにはじまる。
韓国が近代民族国家としての足元を固めるには、なんとしても民族統一の文化的な軸が必要だった。
そこで、ハングルをもって漢字なき民族固有の文字文化を創造しようとのテーマが、大きくクローズアップされたのである。


PB181350
以後、政府は民間でも漢字使用をやめることを奨励していったのだが、公用文、新聞、専門書などからは、依然として漢字がなくなることはなかった。
漢字廃止に対しては専門家たちの反発がかなり大きかったのである。


PB181354
そのため、1964年秋からは、小学4年生から高校生までのあいだ、1300字に限って国語教育で漢字を教えるようになったが、それも1970年春までのことだった。
以後、学校教育では基本的に漢字教育はなくなり、近年に多少教えるようになったものの、本格的な漢字教育はなされないまま、現在にいたっている。


PB181355



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋


trackback: -- | comment: 0 | edit

150312 ハングル漬けが韓国をダメにした ・ 

P1010474
ハングル漬けが韓国をダメにした

国民の70パーセントが漢字復活に反対 1-2

最近の金大中大統領の「漢字復活論」を機に、マスコミでは盛んに漢字復活賛否の論議が闘わされている。
金大統領はその理由を「これだけ中国や日本との関係が深まっている現在、漢字を使うことには大きな効用がある」といういい方で表現した。
そして、「外国人観光客の半数を日本人が占めていることからも、道路標識や商店の看板などにはできるかぎり漢字を使うように」とアピールしたのだった。


P1010475
それを受けて、99年3月からは新聞でも少しずつ漢字を混用するようになり、学校教育でも漢字教育への準備が始まるなど、だんだんと漢字復活への動きが出てきている。
ただ、マスコミはおおむね賛成の立場をとる一方、国民のほうは新聞のアンケートによれば70%ほどが反対、といった状況で、いまだ復活の意義が国民に浸透しているとはいえない。


R0015229
金大統領の真意はわからないだ、漢字復活の問題は、単なる国際的な効用にとどまる話ではまったくない。
もし韓国で本格的に日本並みの漢字教育が行われるようになるとしたら、私は韓国を根本からゆるがす一大革命をもたらすことになるかもしれないと思っている。


R0015231



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋



trackback: -- | comment: 0 | edit

150311 日韓の文化や社会がもつ同質性 2-2 

P1010466
日本を真似しているのではなく、社会的な同質性の自然な引き寄せで日本の大衆文化が韓国に流入するのだと思う。
そして、子どもたちの非行のあり方が、日本のそれとよく似ていながらも少々異なる、という様相をみせるようになってきたのは、「淫乱暴力文化」の影響なのではなく、同質性がもたらす社会変化のあり方が、わずかにズレた相似的な対称形を現出させている、ということではないだろうか。


P1010468
世界各国に居住する朝鮮民族の多くは、朝鮮民族の伝統的な習慣や価値観を守りながら生活している。
ところが、日本に居住する朝鮮民族だけは、日本の習慣や価値観を見事に身につけて生活しているのである。
そこにはさまざまな理由があるだろうが、彼らにとって日本の文化と社会が、他の諸国のものよりも、いっそう受け入れやすいものとしてあったことは確かではないだろうか。
もし受け入れがたい異質なものと感じられてきたならば、けっしてそうはならなかったと思う。


P1010469
日本の一部の教育関係者のあいだでくりひろげられている「少年犯罪防止のための悪質ソフト追放」のキャンペーンが、韓国では「あれもこれも」と「悪質」の幅を拡大させた挙国一致の大運動として展開されている。
皮肉といえば皮肉であるが、同じ問題をめぐって、「日本の静かな小川の流れが、韓国では大河の急流となる」といった対称関係は、他の多くの場面でも見られることなのである。


P1010472



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋



trackback: -- | comment: 0 | edit

150306 日韓の文化や社会がもつ同質性 1-2 

PB141345
これだけ反日感情および日本文化への反発が強い韓国で、これだけ激しく日本の大衆文化が流入し、また子どもたちが引き起こす社会問題が、日本のケースとかなり似てきているのはなぜだろうか。

PB141346
分別なき子どもたちは、それが煽情的なだけに日本の大衆文化にひかれ、その影響で淫乱暴力に走っている。ーーーというのが韓国的な「公式見解」だ。
その証拠に、本家本元の日本の子どもたちが淫乱暴力をふるってきているではないか、それが伝染病のように韓国の子どもたちにうつってしまったのだ、という理解になっている。


P1010458
しかしながら、よく考えてみるべきは、これほど大衆文化においてパラレルな関係にある国はほかにはないということである。
基本的に外国文化の遮断政策をとっていない台湾にしても香港にしても、またアメリカや西欧諸国にしても、日本の大衆文化がかなり受け入れられていることは確かである。
が、それはとうてい韓国のように激しいものではない。
しかも韓国は、それらの諸国よりも日本の大衆文化遮断の意識を数段強くもっている国なのである。


P1010460
だとすれば、日本と韓国の文化や社会がかなりの同質性をもっているとみなすのが正当ではないだろうか。
あるいは、それまではっきりとは見えていなかった同質性が、韓国の消費社会化、大衆社会化によって、しだいにその輪郭をあらわしはじめた、さらにはその同質性の部分で目に見えて重なり合う現象が新たに生まれるようになった、といっていいかもしれない。


PB151349



  

呉 善花 著 「反日」を捨てる韓国 より抜粋



trackback: -- | comment: 0 | edit