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140628 帰国して驚いた中国人民の「日本憎し」2 

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「天安門事件」の時、私自身は神戸地域の、中国人留学生の民主化運動組織における主要幹部の1人でもあったから、事件後の数年間は一時帰国するのも躊躇した。

結局、親族の顔を見たさに1992年になって初めて帰国したが、その時には実際、公安部門に呼び出されて、さんざん「尋問」を受けた。
こういうことがあったから、それからさらに数年間、一度も国へ帰ろうとはしなかった。

中国へ頻繁に帰るようになったのは、1997年以後である。
自分の勤めていた民間研究機関は、中国国内の大学や研究所と色々な学術的交流を進めることになったから、北京などへの出張が多くなった。


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しかしその時に私が見た中国は、すでに80年代の、あの記憶のなかの中国とは全然違っていた。
まさに隔世の感があった。
経済が発展して人々の生活が以前より豊かになった反面、社会的雰囲気も人々の考え方も一変した。

人々は道徳心と良識を失い、ひたすら節度のない汚い拝金主義に走っていた。

そして、共産党の独裁体制は旧態依然とし、汚職と腐敗が疫病のように蔓延し、貧富の格差が拡大し、人々の不満は驚くほどの危険水域に達した観があった。
表面上の経済的繁栄とは裏腹に、社会全体はどこか、「世紀末」の様相を呈していたのである。

その一方、日本から帰ってきた1人の元留学生として、私が特に衝撃を受けたのは、反日感情が、これほどまでに中国社会に蔓延しているのか、という意外な事実であった。


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国内であった中国人たちが、日本のことを口にする時、誰もが憎しみの感情を剥き出しにし、軽蔑と敵視の態度をあらわにしていることに、私はただただ、驚くばかりだった。
わが中国人民は、いつの間にそこまで「反日」になったのだろうか。
帰国するたびに、私は戸惑いと驚愕を感じざるを得なかった。



石 平 著 私はなぜ「中国」をすてたのか から抜粋


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140617 帰国して驚いた中国人民の「日本憎し」 1 

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「天安門事件」の数カ月後、大学院修士課程1年生の後半に入ってから、精神的平静さを徐々に取り戻すにつれ、私はようやく勉学に専念できるようになった。
修士課程の2年生から、日本の文部省より多額の国費奨学金をいただくことになった。
日本国民の税金のお陰で、まず生活上の心配がなくなったのである。

私が留学していた大学と、その地元の自治体は、留学生の受け入れと支援に非常に力を入れていて、普通の市民たちの間でも、留学生支援のためのさまざまなボランティア活動が盛んであった。
留学生の身でありながらお客として迎えられたような雰囲気で、同じゼミの日本人院生たちと比べても、ずっと恵まれた環境の中で勉強生活を送っていた。

何よりも感激したのは、周りの多くの日本人たちのやさしさである。
大学院の指導教官から、ボランティアの世話焼きおばちゃんまで、心の温かい人ばかりであった。毎日の生活の中で実に多くの日本人にお世話になり、多くのやさしい心に触れた。

こうなると、日本人と日本の生活環境にも、ごく自然にとけ込んでいくものである。
時々、「外人」という言葉を耳にしたが、それはもっぱら、金髪の連中を指す言葉だと思い込んでおり、実は自分も「外人」の類いに属する者であることをまったく忘れていた。
付き合っている一人一人の日本人に対しても、相手が鈴木さんか、田中さんかは意識していても、その人が「日本人」であるとは、あまり意識しなくなった。

それ以来ずっと、日本は本当に素晴しい国であると、思うようになった。
その一方、祖国の中国との関係は、遠ざかったままであった。



石 平 著 私はなぜ「中国」をすてたのか から抜粋


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140613 あまりにも稚拙な「友愛外交」 2 

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それに比べ、世界で一番、温室効果ガスをき散らしている中国はと言えば、「国内総生産(GDP)単位あたりで40%以上の削減」などという意味不明の目標を表明して、澄ました顔をしているのだ。

経済成長の著しい中国であるから、GDPが増えれば排出量自体も増え、排出総量は1990年比で何倍にも膨らむであろうことは、いまどき、小学生でも分かる理屈だ。
それを、中国人というのは、国際会議の場で、平然と言えるのである。

中国人にとって外交は得意中の得意である。
何千年もの間、陰謀や謀略が渦巻く環境の中で生きてきた民族である。
外交センスといったものが、いわば遺伝子に組み込まれてしまっているようなところがある。

ちなみに、お金に関しても、彼らは日本人とは異なる感性がある。
邱永漢は、「中国人ほどお金に敏感な国民は他に見たことがない。金持ちだけがそうなのではなくて、貧乏人もまったく同じようにお金には鋭く反応する。国があてにならず、戦乱や飢餓の中を逃げ惑ってきたので、お金しか頼りにならないことが身に沁みているのである」と指摘している。
日本人は、あまりに外交下手である。
すきあらば他国をおとしいれようとしている国際外交の世界で、赤子の手をひねるように手玉に取られているのが「友愛外交」ではないだろうか。




金 美齢著「私は、なぜ日本国民となったのか」より抜粋



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140612 あまりにも稚拙な「友愛外交」1 

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2009年9月の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)において、鳩山首相が「公約」した温室効果ガス25パーセント削減と、途上国の温暖化防止を支援する「鳩山イニシアチブ」は、最悪の外交手法と言っていい。
複雑な国際社会における「外交」とは何か、「ネゴシエーション」というのはどういうことか、まったく分かっていない人間のすることである。
温室効果ガス25パーセント削減は、一番高いハードルからいきなり表明をしたようなものだ。
外交交渉の常として、まず、自国の利益を第一に考えて、一番低いハードルから表明をしていく。
そして、交渉を行いながら少しずつハードルをあげ、妥協をしていくのが外交スタイルの王道である。
また、場合によっては、何も「公約」などしないという選択もある。


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それに、途上国支援のためお金を出すということを表明した「鳩山イニシアチブ」は、初めから相手に手の内を見せるようなもので、あまりにも稚拙な外交と言える。
この「鳩山イニシアチブ」が各国から大きな賛辞をもって迎えられたと言うニュースが当時大きく報道されたが、それは当然だろう。
各国の代表者たちの多くは、この世間知らずでお人好しな日本の新しいリーダーの公約を、内心、笑って聞いていたのである。
諸外国の政治家や外交官が、それぞれの国益しか考えていないなかで、日本はする必要のない最大限以上の「公約」をしてしまったのである。
ご承知のとおり、すでに日本は世界の中でトップクラスの環境先進国なのである。




金 美齢著「私は、なぜ日本国民となったのか」より抜粋



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140610 首相の「脱税」を許すな E-620 

P9190870
「母親からもらったお金なのだから別にいいのではないか」
鳩山首相が受け取っていた母親からの「お小遣い」について、じつに寛容というか、甘く捉える人もいるようだが、それは、法的にも経済的にもあまりにも杜撰ずさんなセンスである。
日本には法に定められた「贈与税」というものがある。
それを一国の首相が支払わず、「脱税」したということに、どれだけ事の重大性を感じているのだろうか。
首相自身が認識していたか、していなかったかは問題ではない。
「違法」「脱税」という事実なのである。
もし、これが許されるのならば、日本には鳩山首相クラスのお金持ちはごまんといるだろうから、その人たちはみんな贈与税を払わないで、子供たちに財産贈与することだろう。
「総理大臣が率先してやっているじゃないか」と言って。


P1010359
日本国民のトップに立つ内閣総理大臣が、知らなかったと言って、自ら脱税をしていて本当に許されるのだろうか。
遵法精神のカケラもない国民に、日本人はいつから成り下がってしまったのか。
現在、子供に無税で贈与できるお金は、1年に110万円である。
毎月1500万円も母親からもらっておきながら、「知らなかった」などという人間は、すでに「政治家失格」と自ら言っているようなものであろう。
繰り返すが、国民に範を垂れるべき為政者が、「知りませんでした」では通らない。
国民の納税の義務を首相自ら否定しているのだから。
「友愛」などと言って、「人間としての甘さ」「指導者としての甘さ」を露呈してしまった政治家に、日本の将来を任せていることに、不安を覚えざるを得ない。
国益を損なう大失態を演じたときにも、「知りませんでした」で済まそうとするだろう。




金 美齢著「私は、なぜ日本国民となったのか」より抜粋



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140504 憲法記念日 集団的自衛権 集会に参加した市民に聞いた 

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140504の新聞記事

憲法記念日 集団的自衛権 集会に参加した市民に聞いた

護憲派 国民不在は危険

病院職員男性(37)
「戦争ができる国になってしまう。絶対に反対」
政府・自民党内に行使を最小限にとどめる「限定容認論」が浮上していることにも「いずれエスカレートしていく可能性がある。国民不在で解釈変更を決めるのは危険だ」

戦争体験のある無職女性(81)
「首相は戦争を経験していないので簡単に行使容認に走るが、経験のある者には空襲や食べられない状況が身にしみている。解釈変更なんてとんでもない」

会社員女性(65)
「武器を持たず戦争をしないことはわれわれの誇り。何かできることを考え、安倍首相の暴走を食い止めたい」



PA052295
改憲派 同盟国と対等に
会社員男性(59)
「同盟国が攻撃を受けているのに知らんぷりはありえない。将来的には改憲が必要だが、時間がかかるので、解釈変更による行使容認は仕方ない」

会社員女性(45)
「自分の国は自分で守れる憲法にしないといけない。集団的自衛権行使で、同盟国と対等な立場に立つべきだ」

会社員女性(30)
「同盟国に守ってもらうだけでは、相手にとっては不愉快なはず。日本を取り巻く環境は切羽詰まっている。解釈変更で対応後、一刻も早く憲法の条文を変えるべきだ」

大学生男性(21)
「押し付けられた憲法でなく、新たな日本国憲法をつくり、集団的自衛権を認めるべきだ」


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140606 自民党の末期現象 2 

R0015143
選挙時、メディアが一斉に民主党一辺倒の風を吹かせたこともあるが、何よりも情けなかったのは、自民党自身が党としての求心力をどんどん失っていったことだろう。
民主党への追い風の中で、自分だけは助かろうと、党内でじつに無様な争いを繰り広げた。

自民党の政治家たちの中には、周章狼狽したあげく、敵前逃亡する人、「自民党を批判すれば自分は助かる」と自民党批判を展開した人、新党結成をした人も出てきた。
難破船から逃げ出すネズミの群れのような有様だったのである。


R0015142
あまりにも、自分の所属する組織に対するロイヤリティがない人が多すぎた。
人間として恥ずべきことだ。
こうしたことは、国民の多くの人たちの目に、自民党の末期現象として映ったことだろう。
自民党大敗の原因であった。




金 美齢著「私は、なぜ日本国民となったのか」より抜粋



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131005 街の緑は E-620 

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140603 自民党の末期現象 1 

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2009年10月、政策研究大学院大学において、日本研究の泰斗、ハーバード大学名誉教授のエズラ・ボーゲルが基調講演を行った。
ベストセラーとなった『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(1979年)の著者である。

彼は、現政権を「アマチュア」だと断言した上で、政権をとるため「ポピュリズムに走ってバラマキ政策を展開した」と明言した。
だから、「いま、ワシントンには忍耐が必要だ」と続けたのである。

同様のことを主張していた私は、まさに我が意を得たりであった。
また、テロ対策については「アメリカは苦しい財政の中でもカネを出し、米国民の人命も投げ出している」と言及した。
これは、日米同盟において、「日本とアメリカは対等の関係」であると現政権が主張するなら、日本も応分にカネと人を出すべきであるという、民主党へのメッセージであった。


P1020044
選挙前、自民党には「不満」があるが、民主党には「不安」があるなどと言われていたが、それでも「政権交代」という言葉に国民は踊らされ、蓋を開けてみれば民主党の圧勝だった。
それがいま、普天間基地問題に代表されるように、「アマチュア」政治家たちによって、国の根幹を成す政治テーマさえ棚上げされ、停滞している。
結果的に後世に大きな禍根を残すようなことになっても、有権者は自己責任としてそれを受け入れなければならない。
自民党は惨敗し、もはや、政党として衰退の感が否めない。
「やはり民主党はダメだった」と言っても、はたして今度、代わりの政党はあるのだろうか。




金 美齢著「私は、なぜ日本国民となったのか」より抜粋



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